仕事の流れもゆるゆると…GWの中日だからでしょうね。めずらしく定時退社-ところでウチの「定時」って何時だっけ(笑)-しようと思っていたら、夕方近く、某クライアントの専務から突然電話が… 「今晩アポなければ一緒にステーキでもどうですか」との予期せぬお誘い。
連れていかれたのは鉄板ステーキのコントワール麹町。まずは、ホタテとマグロの頬肉から。文字通りほっぺたが落ちんばかりの美味です。続いて、近江牛のフィレをミディアムレアで…
おいしいものを食べながらだと不思議と話題も広がるもんです。ネブラスカの語源(ちなみにインディアンのオト族の言葉で「平らな水」)から、同州のスーパーで売っているナマズの話。そして、専務が米国出張時にサンタクララで食べた600グラムのTボーンステーキ。最後は英米の比較文化論で盛り上がりました。
英米の文化の違いといえば、思い出すのが白洲次郎。吉田茂の右腕としてマッカーサーとも真正面からやりあい、その後、通商産業省を誕生させたあの白洲次郎です。ケンブリッジ大に学び、日本ではクルマがまだ珍しかった1920年代にブガッティやベントレーのスポーツカーを乗り回していた伊達男。
その白洲の直言集『プリンシプルのない日本』で彼は、エピソードを交えながら、同じ英語圏でも、雄弁と自己PRが美徳とされるアメリカとは対照的に、英国では朴訥こそが美徳とされるといった話をしているのですが、この「雄弁なアメリカ人 vs. 朴訥なイギリス人」の図式は、エイコンの仕事を通じても痛感しています。
実は、らっこ自身、若い頃は雄弁さをウリにしていました。でも歳のせいでしょうか、最近では朴訥なプレゼンテーションを心がけています。饒舌にならず、あえて「余白」を残す。その方が相手の心に染み入る…そんな気がします。
そして、力まず自然体で語りかける。相手が余韻を味わえるだけの間(ま)を残しておく。そんなプレゼンテーションができたらいいなぁ…
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