友人のアズビー・ブラウンが日本外国特派員協会(通称プレスクラブ)で
Book Breakをするというので、行ってきました。
※Book Breakというのは著者自身による新刊図書の
お披露目で、プレスクラブではランチョンスピーチに
次ぐ人気のイベントです。
ニューオリンズ生まれのアズビーは、イエール大学で建築学を学んだ後
日本の木造建築に惹かれて東大大学院に留学。現在は「未来デザイン
研究所」の所長を務めるかたわら、金沢工業大学で教鞭をとっている
なかなか面白い男で、これまでも日本建築や日本の住生活に関する
本を何冊も書いています。
今度の本は、『just enough』。彼自身の説明によると、このタイトルは
禅宗の「吾唯足知」(われ ただ たるを しる)という言葉からとった
とか… 竜安寺のつくばいに刻まれた文字としても有名ですね。
いかにsustainableだったかを、具体例を挙げながら描いている本です。
彼のプレゼンテーションで、次から次へとスクリーンに映し出される画像が
アズビーの手描きスケッチだった点です。
プレゼンというと、bullet pointsや矢印を使い、アニメーション効果を
つけたものがあまりに多すぎる現代…。
そうしたデジタルの世界に、あえてアナログの良さをもちこんだ
アズビーのプレゼンからは、普段われわれが忘れている人間に
とって大切な「なにか」がじわーっと伝わってきました。
そういえば、先日竜安寺に行きました。お庭さん巡りしてきました。社長や副社長は京都がお好きだったなあと思い出していました。私は圓徳院が好きだったなあ・・・
投稿情報: しおり | 2010年5 月24日 (月) 01:21