When you're under the oak tree, there's always something to talk about.

はじめてのブログ…　となると、こだわりのＡ型としては、まずはブログのタイトル選びだ。寝る時間もないほど忙しいというのに、無数のネーミング案から、ひと月かけて徐々に絞り込み、最後に残ったのがこれだ。社名がacorn（どんぐり）だからということもある。でも、これに決めたのは、実はアメリカ在住のコンサルタントである親友マイクからの次のようなメールだった。

“Under the Oak Tree” creates an image of someone pondering life's rich pageant. Actually it reminds me of a Janacek' piano cycle-On an Overgrown Path-a set thoughtful, moody little piano pieces.

“On an Overgrown Path”　― モラヴィアの作曲家、ヤナーチェクのピアノ組曲『草蔭の小径をとおって』のことだ。モラヴィアの民俗音楽の語法に基礎を置いた簡潔で叙情をたたえた珠玉の小品集である。いかにも音楽好きのマイクらしいコメントだ。

大きく枝を広げた樫の木は、真夏の日差しを避けてひと休みするのには格好の場所だし、秋には根本にもたれながらの読書三昧も悪くない。誰にも邪魔されずもの思いに耽ることもできれば、恋人たちの語らいの場にもなる。“秘密基地”を木の上につくりたがる現代版トムソーヤたちにとってはこのうえない遊び場だ。旅人の雨宿りも絵になる…といった具合にイメージはどんどん広がっていく。

さて、僕も今日からは大きな樫の木の下で、あるときはまどろみ、またあるときは心に浮かぶことを綴るとしよう。