昨日は、吉野由樹(よしの・ゆき)さんがエイコンを訪ねてきてくれました。なんと、
20年ぶりの再会です。
「吉野由樹」といえば、ビートルズ・ファンにはお馴染みの名前ですが、実は彼女、
エイコンの創業期にらっこを支えてくれたセクレタリー。。 「佐々木由樹」いう旧姓
で言えば、当時のエイコンを知る人はみな、思い当たることでしょう。
二十歳という若さなのに大人顔負けの誠実さと気配り…
そしてどんな大変な仕事でも、決して途中で投げ出さない頑張り屋さんでした。
だから、らっこにとっては今でも家族の一員のような大切な存在です。
そんな彼女が20年ぶりに訪ねてきてくれたのです。これはもう「感無量」なんて
いうものじゃありません。詳細は略しますが、エイコンを離れてからは、シアトル、
バンコクと海外生活が長かった吉野さん。。 そして幸せなことも、悲しいことも
たくさん経験したようです。
その吉野さんが、「最近出した本です」といってバッグの中から取り出したのが
この本です。
ジョン・レノンの最初の妻、シンシアが書いた“John”(2006年刊)の翻訳で、
日本語の書名は『ジョン・レノンに恋して』です。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309204758
手にとってみるとずっしりとした感触が伝わってきます。それは単に381頁もの
大部の本だから…といったことではなく、おそらく、これに込めた訳者の想いが
伝わってくるからでしょう。
最初の頁を読んだだけでも、吉野さんが単に「横のものを縦にした」のではなく、
シンシアの心の中にまで入り込んで、一言ひとこと丁寧に言葉を選びながら、
気持ちを込めて“翻訳”したことが分かります。文章をつくる際、らっこはよく
「紡ぐ」という表現を用いますが、まさにそれです。
余談ですが、20年前から彼女はビートルズの大ファンで、その歌詞をすべて
そらんじているほどでした。ビートルズはいわば彼女にとっての英語の教材
でもあったのですね。
そんな彼女の人間としての驚くほどの成長ぶり、そして、20年前とまったく
変わらない瑞々しい感性。。を目の当たりにすることができ、らっこはとても
幸せです。
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