山口県出身の元野球少年T君から面白い体験談を聞きました。
「同じ140㎞でも、高校生の投げる140㎞とプロが投げる140㎞は
全然違う」というのです。なにが違うかというと、ボールの迫力が
全然違うのだそうです。
ちょうど彼が高3の頃、北九州市立大学の野球部に練習試合を
してもらったことがあるとか。。
飛んできたんですよ。ボールが段々でっかく見える。。。近づくに
つれソフトボールぐらいに見えるんです」と、そのときの様子を
思い出しながら彼は興奮気味に語ります。
「同じチームに母校の先輩でもっと速い球を投げるピッチャーが
いたけど、迫力が違うんですよね。だから、たとえ145㎞で飛んで
きてもこわくないんです。。」
は、その年、ドラフト1位で中日ドラゴンズに入った
とか。
その投手の名は中田賢一です。最速153km/hの
速球と落差の大きいフォークボール、スライダー、
カーブを武器に三振を奪える快速右腕。その球威
はリーグ屈指と言われています。
いくら思いっきり投げても、すぐ球威が衰え、相手
の手前でポトッと落ちてしまう…そんな球を投げる
人もいれば、軽く投げているようでも球がすーっと
伸び、ミットの中央にすぽっとおさまる… そんな
ピッチングをする人もいます。
エイコンが目指しているのは、もちろん後者です。
力まずに投げて、相手の心にぐさっと刺さる…
そして染み入る。
オペラのプリマドンナたちも、フォルテシモより
むしろピアニッシモの美しさで聴衆を感動させる
…そんなことをふと思い出しました。
「ノルマ」第1幕の「清らかな女神」を歌うマリア・
カラスの完璧なまでのピアニッシモ。
残された幸せは(マリエッタの歌)を歌うキリ・
テ・カナワの切ないまでのピアニッシモ。
「ジャンニ・スキッキ」(プッチーニ)のアリア。。
「O MIO BABBINO CARO」を歌うディーヴァ、
モンセラート・カバリエの声などは、どんなに
消え入るほど小さくなっても、ピーンと細く伸びる
コミュニケーションの世界でも、ピアニッシモで人を感動させる。
それができればどんなにか素晴らしいことでしょう。
久しぶりにブログ拝見させて頂きました。3回分くらい読んでいないのがたまっていて、じっくり読んでしまいました~。
なるほどなるほど。一体全体今日は野球の話なのか?と思ったら、そういうことだったんですね~。
そして、美術館マーケティングのお話も面白かったです。エイコンは非営利団体のコンサルティングもたくさんやっていらっしゃいますからね。そのうち続きのお話も書いてください^^
投稿情報: 小島 | 2008年4 月 4日 (金) 12:13
小島さん、ありがとう。非営利団体の活動を支援することは、今後ますます重要になりそうですね~。がんばります☆だから応援してくださいね。
投稿情報: らっこ | 2008年4 月 5日 (土) 00:59