最初は仕事上の感想なんかを…と思って始めたこのブログ。
でもなぜか、仕事じゃない話が多くなっているのに気づきました。
ま、半分はらっこ自身の息抜きも兼ねているので、お許しを!
さて、今日は神田駅前の歯医者が予定よりも
早く終わったので、須田町の「庄之助」さんに
寄ってアレを買って帰ろうと思ったわけです。
名行司、22代木村庄之助の息子さんが経営
する知る人ぞ知る和菓子の名店です。
「庄之助」とくれば、庄之助最中やゴマ大福が
有名ですが、きわめつけは「萬祝(まいわい)」
でしょうね、個人的には…
皇室の祝い事にも使われる極上お赤飯で、
もち米は一粒一粒がふっくら、つやつやで、
大粒のササゲも傷ひとつないものばかり。
蒸したてのときなど、注文した萬祝に目の前で
振りかけてくれるごま塩の塩梅がなんとも
よいのです。
「ちょっと、ちょっと、クリスティの話じゃなかったの?」とお思いでしょうね。
ハイ、実はそうなのです。「庄之助」さんまでは歩いて十分もかからないので、
じゃ、散歩でもと思い、歯医者さんからの一方通行を歩き出したんです。
で、3分もいかないうちに、道の右側にちょっと変わった喫茶店を見つけた
ので、まずはコーヒーでも☆(=すぐ一服したがるらっこの悪いクセ)
何が「ちょっと変わっている」かというと、どう見ても
店先は書店の風情…ショーウインドーの中に新刊
図書がきれいに並べられているのです。
で、店の名が「クリスティ」。。。中を覗くと客が一人
もいないし、なんか不思議な雰囲気が漂っている
のです。そこでとにかく、足を踏み入れ、注文した
コーヒーが出てくるまでの間、マスターにいろいろ
聞いてみました。
たら、店名はアガサ・クリスティからとったもので、なぜそうか
というと、この喫茶店は早川書房の喫茶店だからとか…
もっといえば、ここは早川書房の本社ビルだったのです!
まさに、「なるほど…」の連発です。
早川書房のある神田多町界隈はオフィスが多いので、土曜は
客はほとんど来ないとか。。。じゃ~と、聞きづらい質問をして
みました。「どうして客のいない土曜に店を開けてるんですか?」
「実は、出版社だから土曜でも出社する編集部の人がいるん
ですよ。でも、守衛さんが土曜は休みなので、皆、この喫茶店を
通り抜けてビルの中に入っていくんです」
マスターが指差す方向に目をやると、たしかに奥の扉が開いて
いて、そこから本社ビルのロビーが見えるじゃないですか!
そんな会話をしてる最中に、いかにも雑誌編集者っぽい人が
「こんにちわ」とか言って通りから入ってきました。
そしたらマスターが「今日は○○人、もう4階に見えてますよ」
といかにも身内の会話。くだんの雑誌編集者っぽい人が奥の
扉からエレベーターホールに姿を消すのを待って聞いてみたら
やはりマスター自身も早川書房の社員!
「喫茶店のマスター」兼「出版社の社員」兼「守衛さん」…
たしかに、たしかに、なるほど、なるほどを連発しながら、
「クリスティ」をあとにしたのでありました。
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