らっこはのべつまくなしに仕事をしている…って信じている人が多いようですが、
とんでもございません。たまには息抜きしたり、優雅なひとときを過ごしたり…
てなわけで、舞台は突如、Hilltop Hotel。
そう、あの御茶ノ水の丘の上にひっそり佇む今どき珍しい小さなホテルです。
小さいけど、すべてにこだわりが行き届いています。そして、アールデコ調の建物を
包み込むように漂う落ち着いた雰囲気…
池波正太郎や吉行淳之介といった文人に愛されたのもうなづけます。
で、今日は仕事の手を休め、そのHilltopのコーヒーパーラーにお茶しに行ってきました。
フィグのタルトを食べたかったせいもあるけど、なんとなくぽけっとしたかったのでしょう。
そしたら、これです。
「ん? これですって何が?」…と
お思いでしょうね。
目を近づけてよ~くご覧ぜよ!
「この紋どころが目に入らぬか」
とばかりに、どんぐりの絵柄が
いっぱいなんです。
じゃ、クロースアップとまいりましょう。
さぁ、いかがです?
カップにもソーサーにもどんぐりが
一杯でしょ?
どんぐりといえばエイコンなのです
から、これはもう感激モンです
そ~っとソーサーの裏を見たら、
リモージュでした。
あとでこういう方面にめっぽう詳しい
マイミクから教えてもらったのですが、
これリモージュの中でも
Bernardaud窯のものだとか…
「へぇ、そうなんだ…」と、ネットで調べて
みたらありました、ありました。
Bernardaud窯のFrivoleコレクション…
そのConstanceというシリーズです。
http://www.bernardaud.fr/GB/index.html
ただ絵柄は同じでも、不思議なもんで、新作と比べるとHilltopで使っているこのカップ、
ほんわかした柔らかさがあります。なんともいえないあたたかみがあるのです。
アンティークのよさってこんなとこにあるんでしょうね。
最近、仕事をしていてもときどき思うのですが、エッジのきいたシャープな映像のような
プレゼンだと、そのときは「わーっ」と圧倒されても、あとに残らない…
不思議と、じわーっと心に染み入るのは、むしろ多少、焦点がぼやけているプレゼン
ですね。でも、あくまで「多少」ですよ(笑)
昔のカラーフィルムにたとえれば、コダックのようなくっきり鮮明な映像ではなく、
アグファカラーの、あたかもステンドグラスを通した光のような鈍さとあたたかみを
もった映像です。そんな仕事をしたいもんですね。
おっとまた脱線してしまいました
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