ビタウタス・ランズベルギス…
日本ではあまり知られていない名前かもしれないけど、
実はリトアニアの元国家元首…。そのランズベルギスさんが
昨年11月に東京都内でピアノ演奏会を開いたとか…
そんな記事が今朝の朝日新聞の「ひと」欄に載っていました。
今は欧州議会議員として活躍しているそうだけど、政治に身を
投じるまではピアニストだったのだから、ピアノがうまいのは
当然ですね~(笑)
ただ、この記事を読みながら、プロの音楽家並みの実力を
もつ政治家が海外…特にヨーロッパ…にいかに多いかをふと
思い出したわけです。
たしかドイツの元首相、ヘルムート・シュミットもそうでしたね。
また、ピアノではないけど、英国の元駐日大使、サー・ジョンは
バイオリンが得意で、「一緒に室内楽の合奏をしましょうよ」と、
らっこも以前、誘われたことが…
日本でも、らっこの友人でカントリーリスク専門のエコノミストなど
は、オーケストラのビオラ奏者をつとめるかたわら、アルゼンチン
タンゴのピアノを弾いたりもする。でも、彼のように左脳だけでなく
右脳もフルに使っている人って日本ではまだ少数派かな?
「左脳×右脳」…で思い出したのが、もう何年も前のことだけど、
アメリカ人弁護士からディナーに招かれたときのこと…。
ワインのボトルを3本ほど空け、ほろ酔い気分になった頃、
その弁護士が突如、「各自、好きな詩の朗読をしようよ」と
言い出したのです。聞くところによると、アメリカでは弁護士
たるもの詩の朗読(暗誦)ぐらい出来るのは当たり前で、
弁護士のホームパーティなどでは、デザートタイムに必ずと
いっていいほど、順番に一人ずつ立って朗読するのだとか。
ふ~ん。。
人間の幅というか奥行きというか…それは、左脳だけでなく、
こうやって右脳もフルに駆使して、楽しむ、そんな姿勢から
もたらされるのでしょうね。
ちなみにその晩、彼が朗々と読み上げた詩はキプリングの
“On the road to Mandalay”。
韻が音楽のようにとても美しい詩で、そのリフレインの快感は
10年以上経った今でも、耳を澄ませば鮮明に蘇ってきます。
By the old Moulmein Pagoda, lookin' eastward to the sea,
There's a Burma girl a-settin', and I know she thinks o' me;
For the wind is in the palm-trees, and the temple-bells they say:
"Come you back, you British soldier; come you back to Mandalay!"
Come you back to Mandalay,
Where the old Flotilla lay:
Can't you 'ear their paddles chunkin' from Rangoon to Mandalay?
On the road to Mandalay,
Where the flyin'-fishes play,
An' the dawn comes up like thunder outer China 'crost the Bay!
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