今日のFinancial Timesの一面に面白い記事を発見!
「アフリカへの開発援助がかえってアフリカの経済発展を阻害している」と
主張する今、話題のDambisa Moyo女史を論破しようと、世界中の関係者…
それこそ世銀のような国際機関から、これまで開発援助の後押しをしてきた
著名な学者やロックスター、さらには現地で活動するNPOまで…がやっきに
なっているのだとか。。
ODAの効果を疑問視するのは、なにも彼女がはじめてじゃないですよね。
それこそ、昔から「水を与えるより、井戸の掘り方を教えた方がいい」とか、
「魚を与えるより、魚の獲り方を教えるべき」という諺もあったぐらいです。
じゃ、なんで今、世界中がDambisa Moyoに大騒ぎしているのでしょう?
一つには彼女の経歴があります。ザンビア出身の彼女は、オックスフォード
とハーバードの両方で学位をとったエリートというだけじゃなく、開発援助の
まさに総本山、世銀で開発の仕事に実際に携わっていたのです。いわば、
元当事者の発言だからこそ“重み”がある… しかも、世銀で2年間働いた
あとはエコノミストとして8年間、ゴールドマンサックスで活躍。
で、そんな彼女が『Dead Aid』という本を書き、今年の3月に出版したところ
たちまちNew York Timesのベストセラーを賑わし、そして5月にはTIME誌が
「世界で最も影響力のある100人」の一人に彼女を選ぶ…といった具合に
あっという間に“定冠詞付き”の「時の人」になった次第です。
http://www.dambisamoyo.com/
だからこそ今、Dambisa Moyoを巡って世界中が大騒ぎになっている訳です。
関心のある方は、彼女のインタビューや講演がYouTubeで幾つも公開されて
いるので、是非どうぞ…
※彼女の発言にじっくり耳を傾けると、世間で言われているほど決して“過激”
じゃないですよ。とにかく、頼もしい女性です☆
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