女心と景気の関係って、ほんとにあるのでしょうかね~
でもとにかく、景気の好調・不調が女性のおしゃれや購買行動にどう反映するかは、
昔からエコノミストの間でもよく話題になるテーマです。
たとえば、好景気のときは女性の髪が長くなり、不景気だと短くなるといったいわば
「ヘアスタイル指標」が有名ですね。。
http://www.reuters.com/article/lifestyleMolt/idUST33173720080218
でも、これはあくまで日本での話で、欧米で景気のバロメーターとして最も有名なのは、
“Lipstick Index”…すなわち「口紅指数」。。 この生みの親は、あのエスティローダー
のレオナルド・ローダー会長。
2001年の不況時、女性の服や靴やバッグの売上が落ち込んだのに、なぜか口紅は
売上が伸びたのを見て、思いついたそうですが、この“Lipstick Index”が、それ以降、
不思議なほど的中!
不況色が濃くなり始めた2008年第1四半期のアメリカでも、百貨店での売上のうち、
高価なドレスや靴は売れ行きが鈍ったのに、口紅は前年同期比でプラス。
いくら財布のヒモを締めても、おしゃれはしたいというのが女心。。ドレスやバッグは
あきらめても、口紅ならお手ごろ価格で華やげる…そんな心理が働いているから、と
いうのが業界関係者の一致した見方でした。
ところが、英国でも米国でも、ついに“Lipstick Index”の法則(?)を覆すような変化が
起きはじめたのです。なぜか口紅の売上が伸び悩み、ファンデーションの売上が急伸
するという、これまでの常識では考えられない珍現象です。
たとえば英国では今年2月までの1年間に、口紅の売上は5.7%減、ファンデーション
は25.3%増(TNS Worldpanel調べ)。アメリカでも口紅が5.8%ダウンしたのに対し、
ファンデーションは2.5%アップ(Kline & Company調べ)。
すわ、“Lipstick Index”にとってかわる“Foundation Index”の登場かと、今、欧米では
ちょっと変わった指数の話題でもちきりです。。
そういえば昨日のFT紙にも、“Cosmetics companies find a firm foundation for growth
in a slump”と題した記事が載っていました。
ただ、その理由に関しては諸説紛々… 「ここまで景気が悪くなると、唇を輝かせるだけ
じゃ気分は晴れない。。顔全体をきれいにしなくっちゃ、という女性心理の表れでは?」
といううがった見方もあるようですよ。
このブログの女性読者のみなさん、「私はこう思う」というご意見を是非お寄せ下さい。
珍説・奇説も大歓迎ですよ。。
女心は不可思議…と昔から言われてますが、さすがのらっこにとっても、ミステリー
なのです(笑)
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