G20がロンドンで始まった昨日。。 FT紙を読んでいてもG20関連の記事の
多いこと!
各国の思惑やら、G20の課題やら、成果の予想やら…そんな記事が多い
なかで、ちょっと毛色の変わった記事がひとつありました。
オバマ大統領とブラウン首相との会談の模様を報じたものですが、
会談の際、オバマがブラウンにファーストネームで呼びかけた、という
ことに着目した記事です。
ホワイトハウスでの会談の際は、ブラウン首相がオバマ大統領に
「Barack」と呼びかけたのに、オバマはブラウンのことを「Gordon」とは
呼ばす、「the prime minister」と多少よそよそしい呼び方をしていた。
それが今回、G20前夜の会談の席上、はじめて「Gordon」と呼んだとか。。
以下、この記事は、この変化が何を意味しているかを論じていいるわけ
ですが、邦字紙には見られない視点だけに、面白いですね~ それに写真
の選び方も、記事の内容と見事にマッチング… これには脱帽です。
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欧米で暮らしたことのある人なら誰でも体験していることですが、相手の
ことをどう呼ぶかは両者の関係性をはかるバロメーターのようなもの。。
しかも、このバロメーターの目盛りは米国と英国とでは異なります。
以前、New York Timesの本社にいたときのことです。
上司どころかPublisher(社主)に対しても誰もが…それこそアルバイトで
すら…ファーストネームで呼んでいたのにびっくりしたものです。同じ職場
で働く以上、全員が互いにファーストネーム。
そうでないと、あいつはよそよそしい…となるわけです。逆にある日、上司
から「Mr.XXX」と呼ばれたら、相当深刻な話。。場合によっては解雇処分
を言い渡されると覚悟しなければなりません。
英国はちょっと違いますね~
以前、英国人女性を部下にもっていた頃、彼女に何度、ファーストネームで
呼んでねと頼んでも、「Yes. Mr. Yoshizaki」。。(笑)
で、結局、最後までファーストネームでは呼んでくれませんでした。気心の
知れた女性でしたし、休みの日には彼女の子供たちと公園で遊ぶほどの
仲だったので、決してらっこに対してよそよそしかった訳ではないのです。
今思えば、おそらく英国人としての矜持…もしくはprincipleみたいなもの
だったのでしょう。
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