福岡に向かうJALの機内でThe Economistをパラパラめくっていたら
“How rocks evolve”と題した記事が目に飛び込んできました。
世界的な経済紙なのに、Scienece & Technology欄がやけに面白く、
知的好奇心をそそる記事が多いThe Economist。。経済や政治は
後回しにし、つい科学技術欄から読んでしまうのですが、今回も
副題を見ただけで、そそられてしまいました(笑)
"It is not just living organisms that evolve.
Minerals do too, and much of their diversity
has arisen in tandem with the evolution of life"
ダーウィンが『種の起源』を著してから150年。。 その間に進化論は
いくつもに枝分かれし、まさに“進化”を遂げましたが、すべてに共通
しているのは、動物や植物などのいわゆる「生物」を対象にしている
という点であり、生物の「多様性」の根拠となっている点です。
ところが、岩石などの鉱物も「進化」するというのですから驚きです!
『American Mineralogist』の最新号に
掲載されたいわば「鉱物進化論」とでも
いえるこの考え方は実に面白いですね~
今日、約4,300種類もの鉱物が地球上
に存在していますが、地球が誕生した
45億年前にはたったの十数種類。
その十数種類が、その後45億年間の
進化の過程で、種類も、全体の量も
爆発的に増えていったのだとか。。
ふむふむ、なるほど…
この新しい学説を唱えたのは、カーネギー財団
地球物理学研究所のローバート・ヘイゼン博士ら
数名の学者です。
生物と鉱物の基本的な違いってご存知ですか?
それは、鉱物が格子状の分子構造を持っている
点。。そして、DNAをもっていないという点です。
だから生物のように自己増殖できないのです。
そうした鉱物がなぜ、どのように進化したのか、ヘイゼン博士率いる
研究チームの関心は、そうした進化のメカニズムにありました。
で、その結果、彼らは実に興味深い発見をしたのですが、関心のある
方は、是非ご自身の目でたしかめてみてください。
Let's not spoil the fun of discovery.
http://www.economist.com/science/PrinterFriendly.cfm?story_id=12592248
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