ときどきオフィスを離れて別の場所に移動する。。それだけでずいぶんと
気分転換になるものです。
昨日は便の都合で明るいうちに福岡着。じゃ太宰府の天満宮詣でを
しましょう…ということで3人そろって出かけました。
ところが、これが結構遠いのです。でも、その遠さが
たまりません。
時間の流れもどこかゆったりとしていて。。
西鉄に乗って、二日市駅で太宰府線に乗り換えるの
ですが、二日市駅のほんわかした空気が心をゆるませてくれます。
太宰府駅に着くともう駅前からゆったりとした参道がのびていて、その
広めの参道を歩いていくと見えてきました。天神さまの鳥居です。
今度の出張はインターン生のSさんも一緒なので、
彼女と並んでパシャ。。
まるで親子?、はたまた美女と野獣といったところ
でしょうか(笑)
天神さまは「学問の神様」だから、受験生であふれているかと思いきや、
地元の少年野球団でしょうか、ユニフォーム姿の
少年たちも必勝祈願に来ていました。
らっこはもちろん、翌日のクライアントとのMTGが
うまくいくよう、お祈りしました。
参拝を済ませて境内を歩いていると、袴姿の年配の男性や着物姿の
女性の一団がなにやら神妙な面持ちで「浮殿」の前に座っているので
近づいてみました。
右に回り込んでみると、巫女さんの姿も見えます。最初はお茶会かな
と思っていたのですが、お茶席に巫女さんという取り合わせもありそうに
ないし。。
それにお茶席とはどこか違う、みやびな空気が漂っているし。。
もうこなったら誰も止められません(笑)。若い頃のブンヤ根性丸出しに
受付らしき男性に歩み寄り、「これは一体何なんですか?」と聞いてみた
のですが、その答えに驚いてしまいました。
「十三夜香です」
よくよく聞いてみると、その昔、道真公が太宰府で月見をされたことを
偲び、十三夜の月をめでる「聞香」(もんこう)の集いだそうです。
あ、そうか、今日は十三夜なんだ。。
旧暦9月の十三夜の月を「後名月(のちのめいげつ)」と呼ぶそうですが、
それにしても、月見香とは風流な。。
上の写真の右端に見えるご婦人が、いくつも並んだ香炉に銀葉を置き、
その上に伽羅の香木をのせています。その香炉がひとつ、またひとつ
と客の前に運ばれてきます。
客はそれをそっと左手の上に乗せ、右手を筒のようにして香炉の上を
覆い、そのあいだに顔を近づけて香を聞く。。
そんな光景がゆっくりと繰り返されているうち、空には
十三夜の月がのぼり、行灯にあかりが順に灯されます。
あたりは徐々に薄暗くなってきました。
さきほどの受付の男性に聞いたところ、聞香が終わると
和楽の曲にあわせて巫女さんたちが舞い、最後には
十三夜の銘菓でお薄…になるとのことですが、お腹が
ぺこぺこのらっこはそこまで待てずに、月見香をあとに
しました。
駅に向かう参道の途中で、地元の人おすすめの「きくち」の梅が枝餅を
焼いてもらい、立ったまま頬張りました。ちなみに「きくち」では客の注文
を聞いてから焼くのだそうです。そんな頑なさにも感激です。
焼きたてのパリッとした食感。。、十勝産の最高級小豆「雅」で作った
熱々の餡のなんともいえない美味しさ。。
らっこにとっては、まさに“至福”のひとときです。
太宰府駅で買った切符を見たら、「太宰府→390円」とあり、読み方に
よっては「太宰府さん、サンキュー」となるじゃないですか。その切符を
どうしても記念に欲しくなり、福岡(天神)駅では駅員さんにお願いして、
いただいてしまいました。
縁起をかつぐわけじゃありませんが、これで仕事も
順調に進むことでしょう。
天神さま、よろしゅうお頼もうします☆
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