昨日は雨の中、虎ノ門まで行ってきました。
例の美術館で今日から始まる展覧会のオープニングレセプションに
招待されていたからです。
この展覧会は朝鮮王朝、18世紀頃に「月壺」(moon jar)と称された白磁
の大壷を現代に蘇らせたことでも有名な韓国の女流陶芸家、朴英淑さんの
日本初の個展ということもあってか、金曜のレセプションには悪天候にも
かかわらず、各界の著名人も含め、100名以上の人が参集。
普通なら立食形式でおそらく80名程度が定員の
はずの「ヴォワ・ラクテ」は、文字通り立錐の余地なし。。
「ヴォワ・ラクテ」自慢の日本庭園もほとんど見えない
ほどです。
主催者側の顔ぶれも、菊池美術財団の菊池智理事長や林屋館長のほか、
特別ゲストとしてチャン・ヤンモ元韓国国立中央博物館館長、美術作家の
リー・ウーファン氏、そして、もちろん朴英淑さんご夫妻。。
ちなみに、今回の展覧会では、川瀬さんが竹薮の
中で見つけたという優に6メートルはあろうかという
枯れ竹を、朴英淑さんの白磁の大壷に掛け渡した
インスタレーションは実に見事でした。
http://www11.ocn.ne.jp/~kawase/profile.html
そんな華やかなレセプションでしたが、当の朴英淑さんにスピーチ
の番がまわってきたとき、聞き取れないくらいの小さな声で、「私の
作品をご覧になってください」とだけ恥ずかしそうにボソッと韓国語で
話したのがとても印象的でした。
やはり芸術家は口ではなく、作品で語るということなのでしょうね。
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