商売柄、ビジネスランチは珍しくないけれど、今日のは一風
変わっていましたね~
だいいち、場所が街中のレストランとか
ホテルとかじゃなく、美術館なんです。
ホテルオークラからちょっと坂を下った
ところに、白壁の塀に囲まれてひっそりと
佇む智(とも)美術館。。
その智美術館の『ヴォワ・ラクテ/Voie Lactee』。。フランス語
で「天の川」を意味しますが、いわゆるミュージアムカフェです。
そして、お相手は林屋晴三館長。。
東京国立博物館名誉館員。陶磁研究家
や茶人としても大変有名で、昨年には、
織部賞も受賞されたほどの方です。
そんな方がなぜ、お茶席での作法も
知らないらっこに話があるんでしょうね。
とまぁ、一抹の不安を胸にエントランス
から中へと足を踏み入れたわけです。
薄暗いエントランスを
抜けると、篠田桃紅氏の
凛とした作品が壁面を
飾り、その右手には、
壁面を切り取って開けられた窓のような入り口が見えてきます。
ミュージアムカフェです。
「この美術館をもっと知ってもらう
いい方法はないものでしょうか」
聞くところによると、国宝級の所蔵品を持っていても
この美術館の知名度は低く、せっかくいい展覧会を
やっても人の集まりがイマイチとか。。
ちょうど十四代柿右衛門展をやってましたが、たしかに
人影はややまばらです。
もともとこの美術館は、「菊池寛実記念智美術館」という
正式名称からも分かるように、実業家の菊池寛実の
娘さんで、陶芸コレクターとしても知られる菊池智さんが
開設したミュージアムです。
潤沢な資金があるので、お金に困っているわけでもない。
だから広告・宣伝も一切したことがない。だから未だに、
「知る人ぞ知る隠れた名所」なのです。
要するに、美術館のマーケティングの相談だったんですね。
ヴォワ・ラクテでご馳走になったビーフカレーがあまりにも
絶品だったので、おいしいものには目のないらっこはつい
「じゃ、考えてみましょう」とうけてしまいました(笑)
でも面白そうじゃないですか、美術館のマーケティングだ
なんて。。
帰りがけ、せっかくだからということで、十四代柿右衛門展
も見せてもらいました。柿右衛門は、完成した赤絵の作品
しか見たことがありませんが、絵付けのモチーフに使った
猫じゃらしやミズヒキのデッサンも味がありますね~
展示室に降りる螺旋階段についているガラスの手摺は、
横山尚人氏の作品で、ねじれながら曲線を描いている
この手摺が光りを受けて宝石のように輝いていたのも
印象的でした。
みなさん、このガラスの手摺だけでも一見の価値が
ありそうですよ(笑)
そんな美術館があったんですね。僕は学校の社会見学以外に、美術館なんて高尚なところには行ったことがないので、ぜひいってみたいです!!
投稿情報: birdie | 2008年3 月31日 (月) 08:59
birdieさん、たまには美術館でのんびりするのもいいもんですよ~
投稿情報: らっこ | 2008年4 月 5日 (土) 01:02