(代表取締役社長/チーフ・コンサルタント)
売上を伸ばそうとして、GRPを増やしたり、DMを打ったり、必死になればなるほど、うるさがられたり、煙たがられたりする。特に昨今は、「売る」ためのメッセージを流し続ければ消費者から反感を買うことすらあります。
従来型のマーケティングは言うに及ばず、CRMやパーミッション・マーケティングといった近年の手法だって結局は商品やサービスを「売る」ことを目的としている以上、そうしたリスクをつねに伴います。そして、ひとたび反感を買えば、SNSやYouTubeやTwitterを経由して口コミは瞬時に広がり、大きなうねりとなって広告主に襲い掛かる。広告主にとっても広告会社にとっても頭の痛い問題ですね。
そんな中、反感を買うどころか消費者から喜ばれ、ありがたがられるマーケティングが今、世界中の関心を集めています。 “marketing with meaning”という名の新しいモデルです。
“marketing with meaning”とは、相手にとって価値のあるサービスを提供するマーケティング、社会的に意味のあるマーケティングのことです。要するに、「良いことをしよう」というのが大前提となっているので、「売る」ことを目的としたマーケティングとは発想が根底から異なります。こうした発想の転換を行って成功した企業も増えつつあるので、そうした事例を少しずつ紹介していきましょう。
リニューアル第2弾の今回は、飛行機を待つ間に誰でも無料で利用できるSamsung Mobile Charging Stationsと、州立公園を舞台にしたGovernment Solutions Groupのユニークな取り組みです。
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