March 13, 2008

消失するセグメントマーケティングとグローバル族の台頭

多くの消費財メーカーにとって「ターゲティング」、すなわち「誰をどう狙うか」…は大変重要な問題だ。狙う相手を間違えたら話にならないし、狙った相手は正しくても狙い方がまずければ弾はそれてしまう。だから効果的なターゲティングができるかどうかは、企業にとって死活問題ですらある。

この「ターゲティング」に最近、新しい潮流が生まれている。結論から先に言ってしまうと、それは「グローバル族」という考え方だ。そして、その根底にあるのは、狙うべき相手を正確に捉えられるようになるまで消費者を区分(セグメント)していこうという「セグメンテーション」アプローチからの離脱であり、「分ける」から「分けない」への発想の転換である。

そうした発想の転換例をご紹介する前に、まずは、トイレタリー業界における行き過ぎたセグメンテーションの揺り戻しとも言える現象から順に見ていこう。

"消失するセグメントマーケティングとグローバル族の台頭"の続きを読む

March 13, 2008 | | Comments (0) | TrackBack (1)

December 21, 2007

今年もお世話になりました

はやいですね。2007年もあと1週間ちょっとで除夜の鐘が響きわたります。

私たちもこの1年、「響きあうこころ。生まれるパワー。」をモットーに、
ときどきつまずきながらも、ひたむきに仕事をすることができました。

これも皆さまがたお一人おひとりが支えてくださったからこそと感謝して
おります。そんな感謝の気持ちを込め、また皆さまがたと一緒にすてきな
クリスマス、そしてお正月が迎えられますようにとの願いをビジュアルに
してお届けいたします。

"今年もお世話になりました"の続きを読む

December 21, 2007 | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 02, 2007

若者を虜にする秘訣とは…

071102_bcww4ひょっとしてあなたも、「今どきの若者は…」とため息をもらしていませんか。ま、理由は人それぞれでしょうが、要するに、“大人”にとって彼らが「理解不能な存在」だからでしょうね。

こうした理解不能な種族とどう心を通じ合うかは、親御さんや大学の先生にとっても頭の痛い問題ですが、若者を顧客として取り込もうとする企業にとっては、それこそ死活問題です。テレビも見ないし、新聞なんか触ったこともないという人に普通の方法じゃリーチできませんし、そもそも広告に対する不信感の強い世代です。

そんな「今どきの若者」の関心を惹きつけるため世界中の企業が悪戦苦闘するなか、それに見事に成功している企業があります。まずはそのキャンペーン“Bom Chicka Wah Wah”をご紹介しましょう。

(注)過激な内容を含みますので、職場でご覧になる方はご注意ください。

"若者を虜にする秘訣とは…"の続きを読む

November 2, 2007 | | Comments (0) | TrackBack (0)

August 13, 2007

夏だ!キャンプだ!…会議だ!?

お盆休みの季節です。郷里に帰省したり、子供たちとキャンプをしたり…

070813_unconference というわけで、今回のテーマは「キャンプ」です。ただ、キャンプとは言っても、アウトドアのキャンプじゃありません。「キャンプ」という名のカンファレンスです。

急速な勢いで世界中に広がり、市場規模数十兆円といわれる世界のコンベンション・ビジネスを脅かしつつある「キャンプ」。それは発想から運営方法まで、すべてにおいて従来のカンファレンスと正反対であるため、「アンカンファレンス」とも呼ばれています。

それが今、なぜ多くの人々を虜にし、熱烈な「キャンパー」にしているのでしょうか。柔軟な発想の持つパワー、その秘密を覗いてみましょう…。

"夏だ!キャンプだ!…会議だ!?"の続きを読む

August 13, 2007 | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 07, 2007

今、「CMO」が話題になっているワケとは…

どうやら、ケイト・マドックス(Kate Maddox)女史の予測どおり、今年は新たなCMO元年(Chief Marketing Officer:最高マーケティング責任者)になるのかな…キンバリー・クラーク社の人事に関する最新ニュースを読んでいて、そんな気がしてきました。

昨年暮れ、一つの予測レポートがちょっとした話題になりました。アメリカの業界誌『BtoBマガジン』が大手企業や広告代理店や媒体社などに対してヒアリング調査を行い、それに基づいて発表した「2007年マーケティング関連の10大トレンド予測」です。

070507_cmo1 これを担当したのが同誌のシニア・レポーター、マドックス女史。ここで彼女は10大トレンドのトップに「CMOの影響力増大」を挙げました(ちなみに2番目は昨今話題の「Web 2.0」、3番目が「マーケティングのグローバル化」)。

“CXO先進国”のアメリカにおいて、「労多くして報われない」ことで知られていたCMO。そのCMOがここへきて、脚光を浴びつつあるのには、どうやらワケがありそうです。

"今、「CMO」が話題になっているワケとは…"の続きを読む

May 7, 2007 | | Comments (0) | TrackBack (0)

April 17, 2007

社会に良いことをする企業が儲かる?

070417_csrここ数年、新聞や雑誌、テレビなどで『企業の社会貢献活動』や『CSR経営』といったフレーズや関連記事を目にする機会が増えています。また、実際にこれらの活動にこれまで以上に積極的に取り組む企業も増えてきています。

では、企業がここまで積極的に取り組むその動機は何でしょうか?

「社会的な要求の高まりへの対応」「経営者の素晴らしい志」など、企業により様々でしょうが、欧米企業を対象とした数年前の調査では、企業がCSR経営に取り組む最大の動機は企業イメージの向上、PR効果を期待してのことだったそうです。

しかし、1月29日付のビジネスウィーク誌の特集によるとそれはもう昔の話。

最近は、社会貢献活動を漠然としたイメージアップではなく、本業の収益拡大により直接的に結びつけていこうという事例が増えてきているようです。

"社会に良いことをする企業が儲かる?"の続きを読む

April 17, 2007 | | Comments (0) | TrackBack (0)